どうなのよ?ステントグラフト

 

今回はいつもの病院で〈慢性大動脈解離〉で〈慢性腎臓病〉のワタシが【ステントグラフト手術】をするべきかどうか、聞いてきました。

いろいろ慢性なんだなぁ(苦笑)

そもそも

ワタシの大動脈はほぼ全範囲にわたって裂けているそうです。
「大動脈が裂けている」とは言っても、大動脈は三層構造になっており、三層構造の一番内側(血液が流れている層)が裂けている状態。
一番内側の層が裂けたとしても、しっかり血液が臓器に流れているのであれば、直接どうこうというわけではないのかもしれません。(※ワタシ個人の勝手な印象です)

ただし、本来三層構造のモノが二層構造になっているわけで、強度が落ちているのは事実。
本来、血液が流れている一番内側の層が裂けることで、血液が中間層に流れ込み、もろくなった部分が膨らんで瘤になり(大動脈瘤)、ソレが破裂しようものなら大変なことになるわけです。
一般的には5.5cm~6cmくらいの太さになると危険なようですね。

ワタシは心臓付近の瘤が5.5cmくらいに‟成長”したことで、その部分を含む心臓を出てすぐのところから大動脈弓と呼ばれるあたりの大動脈を人工血管に換える手術をしました。
その際、一度心臓を止めて人工心肺装置に繋ぎ、大動脈の破片的なモノやその他諸々が脳に流れて行くのを防ぐため、脳を25℃以下に冷やして脳機能をなるべく抑えるようにしたようです。

全身麻酔で意識がないんだから、脳を冷やされた覚えはない(笑)

12時間を超える手術が終わって出てきたときは《・・・え?大丈夫?》と思うくらい青白くて冷たかったよ

麻酔がきれて目が覚めたときは《ついさっき目を閉じたばっかり》くらいの感覚だったけどねぇ

「手術後心臓が動かない可能性はある」やら「なんらかの機能障害が残る可能性はある」と‟脅された”わけですが(苦笑)、おそらくそのあたりの障害は残らなかったんじゃないかと思う。多分・・・。

【ステントグラフト手術】は足の付け根あたりをちょっと切るだけで出来る新しい手術方法のようですが、ワタシの場合に問題となるのは〈慢性腎臓病〉です。
【造影剤】を使った【CT検査】で手術する場所を特定して手術をするのだそうですが、この【造影剤】が腎臓に負担をかけてしまう・・・。
場合によっては【血液透析】ということにもなりかねない。
ですが、まだ50手前で週に3回、1回4時間くらいの【血液透析】をする心の準備は出来ていない。

と、いうことで。
いつもの病院で「ステントグラフト手術って透析覚悟でやるほどの価値があるんですかね?」と定期健診ついでに聞いてみることにしました。

やれるのか、おい!?

開口一番「大学病院はどうでした?」と聞かれたので、「あぁ。手術を薦められました」と答えると、先生は「そうですか!」といつもよりちょっと大きな声で少し驚いた様子。

若干目を見開いた気がしたし

とりあえず、ワタシの腎臓はステントグラフト手術(造影剤)に耐えられるのかどうかを聞いてみることに。

結果的には半年前となる前回の血液検査の結果をみると「いけないことはない」という話。

現在のクレアチニン値は 2.26
(正常値は0.61~1.04)

個人差はあるものの、8.0を超えると【血液透析】が検討されるという噂。
ワタシの場合、片方の腎臓は萎縮して‟終わってる感”があるらしいけど・・・

あれ?意外と余裕あるのかな?(笑)

ですが、健常者の使える【造影剤】の量を投与するというわけにはいかないようで、手術前に生理食塩水的なモノを大量に投与しておいて、本来100の【造影剤】を70や80くらいに抑えることで、「なんとかなるかもしれない」とのこと。
ただし、「手術中にソレでは手術をするべき場所がハッキリせず造影剤が足りないということになれば、ソレ以上の投与もあるでしょうけど」とも。
なるほど。【血液透析】のリスクは避けられない・・・か。

そこで、【ステントグラフト手術】以外の方法。
つまり前回のように切り開く手術について聞いてみることに。
《血液透析するくらいなら、胸部だろうが腹部だろうが、どこでも好きなように切り開いて人工血管に換えてもらっても構わない》と思っていました。
《前回ほどの手術ではないだろう》と高をくくっていたのですが、「一旦心臓を止めて、前回の手術で癒着している部分を少しづつ丁寧にほどいていくところから始めないといけないので、前回よりも長時間かかると思いますよぉ」とのこと。

なんと!? そうかぁ・・・。
てっきり ささっと置換するだけで済むモノだと勘違いしていましたが、大動脈を置換するのだから一旦心臓を止めてから人工心肺装置に繋ぎ、臓器には血液を送りながらも置換する部分の血液は止めないといけないのです。
ってことは・・・? 脳もまた25℃以下に冷やすのかい?
え~~~~~!! 前回は(多分)大丈夫だったけど、今回も大丈夫という保証はないよなぁ・・・。
「腎臓と脳、どっちをとるか?」って話になるのかなぁ。
【血液透析】のリスクか、脳機能や身体的に障害が残るリスク・・・か。
そうなると選択肢は【ステントグラフト手術】だよなぁ。

こうなりゃ、やってやろうじゃないの!【ステントグラフト手術】ってやつを。
即座に大学病院へ「手術をお願いします」と電話してもいいのですが、なんか怖いので、とりあえず半年後の検査を待ちましょう。
やるしかないという状況になれば、「怖い」だの「嫌だ」など言ってられませんからね。
‟あえて”自分を追い込む作戦です(笑)

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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