医者と患者と

みなさん素敵な闘病ライフをお過ごしでしょうか? どうもニシンノスケです。今日はね、医者と患者とでの感覚の違いについて考察してみようかと思いますよ。(勝手な妄想?)

主治医の先生側

自分たちの業界では当たり前のことなのでしょうが、“当たり前のこと”として説明されるようです。しかし患者は基本的に医療従事者ではないんですよねぇ。
だから「え?何それ」となることが多いのではないでしょうか。

例えばレントゲン写真ですが「ここに影が見えます」とか、「この臓器の大きさが他の健康な人の臓器と比べて」などと言われてもどれが影やら日向やら。「他の人の臓器の事を言われても知らないし」となりませんかね?
おそらく先生もそれはわかっているとは思うのですが、つい癖でそう説明してしまうのでしょうね。
専門用語を一般的な言葉に直して説明するのは難しいと思いますし、仕方ないことだと思いますが、特に説明に熱が入ってくるとその傾向がみられるような気がします。どうせ患者は入院中暇なんだし、今後の自分の生活に関係してくることなのでネットで調べるなり本でも買って調べるなりするべきかもしれませんが、なかなか専門的なことは…ねぇ。
そうなると、ワタシなんかは魔法の言葉「全て先生にお任せします」と言いたくなります。

患者側

自分には当たり前のことを“当たり前のこと”として説明し忘れるということがあるのではないでしょうか。ワタシはよく「そんなこと説明しないと先生はわからないでしょ?」と言われてしまいます。
《血液検査なりレントゲン撮影なり色々検査をやっているのだからそんなことは説明しなくも先生はわかっているだろう》とか《特に命にかかわるようなことなら何らかの数値に出ているだろうから大丈夫》などと思っていることは認めます。
命に関わるようなデータは数値に出た時点で既によろしくない状況なのですが…。なんというんでしょうねぇ…。せっかく助かった命なので粗末にしているわけではないのですが、助かったという油断なんでしょうか。

客観的視点

自分の事だと気づきにくいのですが、同室の患者さんが言っていたりすると《おいおいおい、そんなこと言ってないで気をつけろよ》などと思います。
『人の振り見て我が振り治せ』というところでしょうか。ワタシも入院中“よく”思ったものです。
基本的にワタシの病気(大動脈乖離・大動脈瘤)はお年を召した方が患うものですから、同室になる人もかなりお年を召されているわけです。別に歳を重ねるとわがままになるというわけではないと思うのですが、まぁ~わがままの多いこと多いこと(笑) 「リハビリはしたくない」だの、そのくせ二言目には「家に帰りたい」だの。《リハビリしないと家族に迷惑かけることになるし、帰れないだろうよ》と“よく“思っていました。

主観的視点

が、しかし、ワタシの家族に言わせると「あんたも一緒のようなことを言っていた」というのです。《いや、いや、いや。そんなことないだろう》と思うのですが、まぁそう言うのならそうだったのかもしれません。仮に言っていたとしても何か理由があって…。はい。いい訳ですね。
同じ病室にいた数多のお爺様方も同じことを思っていたのでしょう。「自分はわがままは言っていない。正しいと思うことを言っているだけだ」と。
自分では気づきにくいものです。にしてもワタシは違う!!ワタシは…(以下自粛)

今日の教訓

人のフリ見て我がフリ直せ

最後まで読んでいただき ありがとうございました

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