心不全、慢性腎臓病、・・・など

記事内に広告を含みます

人それぞれ

救急車で病院に運び込まれ、命の危機に面しながらも一命を取り留め、目覚めたワタシの目の前に母がいたのは妹が連絡したからではあるのですが・・・。
突然目の前に20年ぶりくらいに見る母が居たら驚きもしますよ。
まぁそのあたりのことはどうでもいいとして。

当然、妹は父にも‟現在のワタシの状況”を知らせていました。
タイミングが悪いことに、父が知らせを受けたのは毎日の習慣となっている寝酒を一杯飲んだ後だったらしく、「明日 犬をペットホテルに預けた後に向かう」という返事だったとか。

実家からワタシが運びこまれた病院までは車で約2時間。
飲酒運転をするわけにはいかないので、当然と言えば当然の返事ではあるけど・・・。

後にソレを聞いたワタシは、医師から「大変危険な状態で会わせたい人がいたら至急連絡をしてください」と告げられて連絡を受けた割には《何とも冷静な判断をするなぁ》と感心しました(笑)

皆さんがワタシの父の立場だった場合どうするのでしょうね。
やはり、飲んだからには運転せず 酒が抜けるのを待って翌日に駆けつけるのか。
それとも、飲んだのは1杯だけだし何が何でも駆けつけるのか・・・。
ちなみにNAVITIMEによると、タクシーを走らせた場合33,400円かかるそうです。

あ・・・・・・・・。
父がいつの間にか酒を飲まなくなっていたけど、コノ時のことが原因なのか?

ICU生活

さて、どうにか命を取り留めたワタシは集中治療室(ICU)で治療をうけることになったのですが、ここで1つ、2つ程 問題が。

1つ

ICUとはご存じの通り、危険な状態にある患者さんたちが集められる場所。
意識のないかたが多く、あちらこちらでピピピピピと機械音が鳴り響いている部屋なのです。

意識がはっきりしていたワタシには地獄のような場所。
一日中機械音がうるさくて眠れず、ストレスは最高潮。

簡単に我慢の限界がきたワタシは「うるさい!」とキレてしまいました。
幸運な事に(?)ICUにある個室が空いたので移してもらい、見かねた看護師さんが耳栓をもってきてくれました。

「ICUにいる人は普通 意識がありませんからねぇ」とおっしゃっていましたが、《耳栓があるならもっと早く欲しかった》というのが正直な感想です。
ICUで働く看護師さんたちには日常の音なのかもしれませんね(苦笑)

実際耳栓があるのとないのとでは雲泥の差。
これから入院する予定がある方は耳栓が必須です!
例えICUではなくても個室でない限り、必ず役に立つはず。
相部屋の場合は持っておいて損はありません。多分。

ちなみに、キレたワタシのところには精神科の先生がやってきて、ニコニコしながら睡眠導入剤を置いて行ったので、おいしくいただきました。

2つ(腎臓が悪い場合?)

喉が渇いてもなかなか水分をとらせてもらえない。
前日から入院して一切水分をとっていない患者にとって、コレは辛いです。

何度も喉の渇きを訴えましたが、水を含ませた脱脂綿で口の中を潤してもらうのが関の山。
突然水分を摂らせると、容体が急変することがあるらしいので、仕方ないと言えば仕方ないのですが。

診断結果

何はともあれ検査の結果、‟とりあえず”

  • 〈高血圧〉
  • 〈心不全〉
  • 〈慢性腎臓病〉

を患っていたようですが、命の代償と考えると安いもの。なのか?

ただし、健康診断をロクに受けていなかったせいで、いつから〈高血圧〉だったのか、〈心不全〉だったのか、〈慢性腎臓病〉だったのかは判断できないらしく、担当した先生には面倒な患者だったかもしれません。

検査内容

まず【心臓カテーテル】と呼ばれる処置を受けました。
色々と指示をされるので、眠ることはできません。

心臓カテーテル検査
(心臓血管研究所 附属病院さんのホームページより)

心臓カテーテル検査とは、細いプラスチック製の管(カテーテル)を動脈ないしは静脈内に挿入し、その中を進めて心臓に到達させ、心内圧を測定したり、冠動脈(心臓に血液をはこんで、酸素と栄養をあたえている血管)や心臓の血行動態を得るためにX線撮影装置を用いて造影を行う検査

腕から血管内に管を差し込み、心臓がどれくらいの血液を全身に送っているのかを調べつつ、同時に首の血管からも管を入れて心臓まで突っ込み、細胞をほんの少しだけ切り取って、倒れた原因を調べることに。

処置の間は動いてはいけないので、痒くなったら手をあげて掻いてもらいます。
40分の予定でしたが、かかった時間は1時間半。
一度も痒くならなかったのは意外でした。

ちなみに、心臓を詳しく調べるには【造影剤】というものを使ってCT画像を撮る必要があるらしいのですが、〈慢性腎臓病〉のワタシにとって「造影剤は腎臓への負担が大きく、使用する量を間違えると即座に一生【血液透析】というリスクがあり、量を少なくして調べることはできますが、少量の造影剤を使って調べるにしても、ウチより設備が整った病院で調べてもらった方が安心です」というのが担当医の先生のお言葉。

CT
 Computed Tomography の略(コンピュータ断層撮影)


多数の方向からX線を照射し、体から通り抜けてきたX線を検出器で読み取り、 得られたデータをコンピュータで計算して輪切り画像にする。それを重ね合わせることによって立体的な画像を作ることもできる

【心臓カテーテル】の結果を受け、心臓は後回しでも大丈夫という判断だったのかもしれませんが、のちに別の理由で心臓は後回しにしたことがわかります。
結論から言うと‟その判断”のおかげで今のワタシがあるのでしょうが、それはまた別のお話。

透析治療

腎臓の治療といっても、まずは弱った腎臓の機能を補佐するため、太ももに管を通して【透析】をします。

【透析】と聞くと、機械につながれて何時間も寝たままでやらなければならないアレをイメージしますが、ソレは【血液透析】で、ワタシがやったのは【腹膜透析】というもの。

ベッドの外に袋が下げられ、自分の意思とは無関係におしっこが出るという不思議な体験。

その後の血液検査の結果、〈腎臓病〉のバロメーターとなる【クレアチニン値】の数値は3程度。

クレアチニンの正常値は0.61~1.04

よくない状態ではあるものの、安定したということで【透析】は終了しますが、倒れて死にかけた原因が不明なため、検査はまだまだ続くのです・・・。

勝手に解釈する、こうであろう医学用語
(個人の感想です)

造影剤

心臓をCT撮影する際に映りをよくするための液体。
なくても撮影はできるが映りがイマイチ。

人によっては拒絶反応がおきるようですが、その確率はかなり低いらしい。

造影剤注入後に全身が熱くなる感覚があるのですが、「普通の事なのでビックリしないように」という話でした。
ワタシの場合は注射した腕が熱くなり、すぐに全身が熱くなるのかと身構えるも、しばらく何事もなかったので油断していたところ、最後の最後に何故か股間だけが熱くなって終了。
熱くなる場所にも個人差がある模様

本日の教訓

入院するなら耳栓を

飲んだら乗るな

最後まで読んでいただき
ありがとうございました