初バス通院
大学病院の定期健診に行く日。
前回の最初に入院した病院の定期健診からおよそ1週間、退院してからは3週間程経っただろうか。
血液検査でこれまでの食事療法のやりかたでいいか、何らかの改善の必要があるのか審判が下される。
大学病院に行くにはバスと地下鉄、どちらかで行くことになる。
ちなみに全ての大学病院がそうであるのかわからないが、私の通う大学病院は患者の車での通院はお断りしているようだ。
運がいいことに、最寄りのバス停から大学病院まで1本のバスで行くことができた。
所要時間は50分程。
朝9時の予約に間に合うように行くには7時台のバスに乗らねばならないが通勤、通学ラッシュの時間帯。
乗ってそのまま座席に座ることは難しいかもしれないが、近くに高校があり、高校生がまとめて降りると座るチャンスはある(はず)。
更に私には小細工アイテムがある。
まだ胸骨がつながっていないので急ブレーキや急発信は怖い。
小細工ではなく、実際に今の私は『体の不自由な方』なのだ。
しかし、パッと見は『それ』とはわからないから「杖ぇ~」が必要となる。さて、どなたか優しい人が席を譲ってくれるかどうか・・・。
多少の不安はあったものの予定時刻から数分遅れで来たバスに乗る。
予想通り座ることは出来ない。
腕を上にあげるのが難しく、つり革に手を伸ばすのもつらかったが、手すりにつかまることができたのは幸運だった。
しかし、朝の通勤ラッシュ。
みんな寝たり、ゲームをしたりと必殺アイテムの杖に気付く人はいない。
しかし幸運なことに私の前に座っていた人がすぐに降りたので無事座ることができた。
あとは座っているだけで病院につく。
こうして初めてのバス通院は何事もなく無事乗り切ることが出来た。
懐かしの大学病院
相変わらず人を威圧するような巨大建造物、大学病院。
今日も圧倒的な“本日の予約数”が張り出してある。
朝から自動受付に並ぶための長蛇の列。
この大学病院の再来受付は機械でやるシステムのようだ。
私は8時40分頃についたが受付番号は300番台。
受付開始は8時半なのに。
早速3Fで採血となるが、採血の場所に行くとまず検尿をするよう紙コップを渡される。《しまった!検尿があるとわかっていれば、着いてすぐトイレにいかなかったのに》と思いつつトイレに。
そんな不安をよそに検尿終了。
トイレが近いのは年のせいか、朝飲んだ利尿剤のせいかは微妙なところか。
そしてすぐに採血の列に戻る。
そこまで待ち時間もなく、いつもの場所に針を刺されて採血は無事終了。《こんなに毎度毎度同じところに針を刺して大丈夫か?》と思わなくもないが、プロの仕事だ、大丈夫なのだろう。
そしてレントゲン撮影。いつも通りにハイ、チーズ。
そして1時間以上という、予想以上の待ち時間を経て、主治医の先生に話を聞くことに。
結果は「これといって異常なし。経過は順調なようです」とのこと。
まあ、1週間前もそうだったから、それもそうか。
この調子で食事療法を続けて行くしかない。
あとは会計を済ませて帰るだけ。
浦島太郎
この大学病院では会計も自動精算なのだ。
機械にバーコードを読ませて会計を済ませようとするが、読み取ってくれない。
受付の女性に「機械がバーコードを読み取らないんで支払いできないんですけど」と言うと、「上の画面に番号が表示されていますか?表示されてからでないと金額が確定し終わっていないので支払いできません」とのこと。
番号は・・・・ない。《なるほどね、そういうシステムか。それならそうと早く言ってくれなくちゃ》と思いつつ、苦笑いしてすごすごと退散。
今回の病気になるまで数十年間病院に行ったことがなかったので、病院のシステムなど全く分らないのだ。まさに浦島太郎状態。
その後、番号が表示されたので自動会計を済ませて帰りもバスで帰ることにした。
帰りのバスは人が少なく小細工の杖に頼らずとも席に座れたため、何事もなく帰宅。
大学病院の通院も無事終了したのだった。
今日の教訓
朝の通勤ラッシュの時間帯はみんな下を向いているので小細工アイテムに気づいてもらえない
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