わかっちゃいたけど・・・

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今回は‟成長してきた〈大動脈〉の様子”をチェックするために半年ぶりの大学病院。
いわゆる経過観察というやつです。
相変わらず来る者を威圧するような巨大建造物には今日の来院予定数が張り出してあるが、以前よりも少ないような気がしないでもない。

結果次第で2度目の手術となるので、やはり緊張します。
今回は担当の先生の勤務日の変更があり、大学病院からの電話で予約日の変更を告げられていました。
予約の時間は9:30。

前回の手術

大動脈が全範囲にわたって裂けていたことが判明し、5年前に大動脈弓と呼ばれる部分を含む大動脈を人工血管に換える12時間超の手術を終えたものの、そこ以外の大動脈は裂けっぱなしという状態。

「血液の逆流が見られるようで、場合によっては大動脈弁を換える必要がある」という話もあり、大動脈弁を専門とする教授にも手術に参加してもらったそうですが、それは換えずに済んだようです。

大学病院

到着


到着したのは9:00
《30分早いなぁ》ということで、何となく時間を潰して予約時間の10分前に受付を済ませると、予約票には「10:00 CT検査」の文字。

《10時!? 9時半じゃなかったっけ?》と思ったものの、予約が9時半で検査が10時という話。
単なるワタシの勘違いです(苦笑)
早く行ったところで、大学病院では意味がないことは これまでの通院で学習していたので、30分程時間を潰してCT検査に向かいます。

ただ検査して帰るだけなら、早く来たら早く検査を終えて、早く帰れる可能性はあるのかもしれませんが・・・

CT検査

腎臓がよろしくないワタシは今回も造影剤なしでの検査。

息を吸って
息を止めて
楽にしてください

という自動音声に従ってフォンフォン回る機械での検査を終え、担当の先生がいる病棟に向かいます。

面談(?)

予約票では11:00の予定
しかし、大学病院では緊急手術も少なくなく、入院中はよく‟ハリー先生の呼び出し”を聞いたものです。

《ハリー先生って人、いつも呼び出されるけど、何の専門だろ?》と思ったなぁ

‟ハリー先生の呼び出し”は緊急の呼び出しだから、手が空いている先生はみんな急ぎ足で駆け付けるみたいだからね

外来ではハリー先生の呼び出しは流れていないっぽい気がする

なので、予約時間が遅れるなんてことはごくごく普通のこと。

初めて大学病院に行ったときは1時間くらい経っても呼ばれないから「どういうことですか?」と受付に尋ねに行ったもんなぁ
「あまり長いようなら帰る」とキレかけたのは今では良い思ひ出(笑)

でしょうね

時間は10:20
部屋の前に行くと、既に患者さんたちが居て、用意されている椅子に座ることはできない。
他の部屋の前の椅子にも患者さんたちが座っています。
仕方なく受付のある部屋に戻り、ボーっと30分程過ごすことに。
まだ呼ばれることはないでしょう。

まぁまぁ

時間は10:50
そろそろ呼ばれるかもしれないので部屋の前に行ってみると、さっきと同じ患者さんたちがそのまま座っているような気がするけど・・・、気のせいかな?
隣の部屋のために用意されている椅子が空いていたので、とりあえず座って自分が呼ばれるのを待ちます。

お?

時間は11:30
長い一本道の廊下を見渡すと、他の部屋の前の椅子には空きが出てきたようですが、ワタシの担当の先生の部屋に予約が入っているであろう人たちだけが増えてきたようです。
少しは進んでいるのかな?

お??

12:00を過ぎ、ワタシは1時間待ち。
受付を済ませてからは1時間40分。

予約の順番通りに呼ばれるので、予約時間より5時間前に来院したところで、結局呼ばれるのは自分の予約の順番が回ってきたとき。
大学病院では予約時間よりも早く行く意味など1ミリもないのです(※個人の感想です)
これくらいの待ち時間なんて普通のこと。全然想定内ですよ。

お???

時間は12:30
次第に座っていたお年を召された先輩方がザワつき始めました。
本来、〈大動脈解離〉〈大動脈瘤〉などというモノはお年を召された方が患うようで、ワタシのような当時43歳くらいの若輩者がかかるのは珍しいようです。

今まで大人しく座っていた先輩方があまりの暇さに 見ず知らず同士でお話を始めました。
先輩方の話に耳を傾けると、とっくに担当の先生は部屋を出て行ったらしい。
《先生だって昼ご飯は食べないとねぇ》と悠長なことを考えたものです。

お????

時間は13:00
先輩方はお互いの年齢とどういう病状なのかを確認しあっているようです。
76歳 大動脈瘤・78歳 大動脈瘤・82歳 大動脈瘤・84歳 大動脈瘤・75歳 大動脈瘤(年齢はおおよそこういう感じ)

答える人 答える人が皆さん口をそろえて〈大動脈瘤〉だというのを聞いて共感しあっているようですが、《そりゃあ、同じ先生にかかっているから、症状は同じでしょう》と思いつつ、《結構、‟仲間”は多いんだな》と実感します。

他の方からすると、明らかに若いワタシは少し離れたところに居て目を閉じていたこともあり、話の輪に入ることはありませんでしたが、心の中では《49歳 大動脈瘤》と答えていましたよ(笑)

おや?

「〇〇〇に住んでいる」なんて踏み入った話になって盛り上がっている先輩方もいるようですが、新たな患者さんの到来でまた〈大動脈瘤〉の話に戻ります(笑)

一般的に瘤の大きさが5cmを超えると手術を考えるようですが、「4cmになったから手術をした」という78歳のおじいさんに84歳のおばあさんが「たった4cm?私は7cmだったのに」と笑い飛ばすと、おじいさんは「もともと大動脈が3cmだから、私も合わせて7cm」と訳の分からない対抗心を燃やし、笑いそうになった13:30
予定時刻からは3時間経っています。

《7cm!?ホントに?》とビックリしたなぁ

ワタシは目をつぶっていたので分かりませんでしたが、看護師さんか誰かが先輩方と話している様子では、どうやら担当の先生は緊急の手術のため退出していて、代わりの先生が部屋に居るらしい。
笑いながら「16時までに終わればいいけどねぇ」なんて悠長な声まで聞こえてきます。

おや??

《何の説明もなしに3時間待たせる? 何かしらの説明があってしかるべきじゃないのかい?》と思っていると、先輩方の一人が受付に「もう3時間以上待たされているけどまだ?」と聞きに行ったようです。
答えは「順番にお呼びしていますので」の一言だけだったそうですが・・・。

その後も「あとどれくらい待てばいいのか、自分は何番目に呼ばれるのか」を聞きに行く人々が現れたようですが、ワタシは黙って待つことに。
鳴こうがわめこうが、順番が変わるわけではありませんからね。
もちろん、順番を飛ばされているなら話は別ですが。
後に来た人が自分よりも先に呼ばれるのは、本来の予約の順番か、緊急性の問題かと思われます。

とはいえ、さすがに待ちくたびれた・・・。
椅子は空いているから横になって寝ようかと思った14:00
ワタシたちの部屋以外には患者さんの姿はほとんどありません。

おや???

最早誰がいつから待っているのかもわかりませんが、ようやくワタシより前に座っていた患者さんが呼ばれて部屋に入っていきました。

それからしばらくするとワタシの番号が呼ばれ、時刻は既に14:50
待つこと3時間50分。
受付に予約票を渡してからは4時間30分!
過去最長記録(苦笑)

他の先輩方は全員付き添いの方が一緒だったので良かったのかもしれませんが、一人で4時間半は尋常じゃなく暇です。

おや????

部屋には見覚えのない先生が居て、お互いに初顔合わせでイマイチ会話もかみ合わない。
かかりつけの病院から「血液検査・心エコー・レントゲンなどのデータを担当の先生に」と渡されていたのですが、ソレを渡すと困ったような表情。
処理に困った先生はどこかに連絡して確認し、「では預からせていただきます」と。

前回と今回のCT画像を比較した先生は「半年前とほとんど変わらないようです。もうしばらく経過観察ということで」と、更に半年後に予約を入れて今回は終了。

てっきり手術の話になると思っていたワタシは拍子抜け。
「手術はなるべく若いうちにやっておいた方がいいですよ」との助言はいただきましたが、やる必要がないのなら、まだやりたくはない。
追い詰められていないワタシにはまだ手術の覚悟が出来ていないのです!

なんだかモヤっとした印象だった今回の大学病院でしたが、次は約6か月後の経過観察の結果次第となります。
それまで皆さんごきげんよ~

待ち時間が長いことはわかっちゃいたけど、さすがに長すぎた・・・。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました