初の大学病院診察
そんなこんなで紹介された大学病院に行く日。
さすがは大学病院!
建物の大きさに圧倒されます。そして案外新しい。
そうでないところもあるでしょうけど
入り口には“今日の予約数”が張り出されていて、その数およそ3000人。朝の9時だというのに、ロビーは老若男女(ほぼ老)でごった返していました。
なんだかんだと手続きを済ませたところで、まずは検尿。
家を出る前にトイレへ行っていたので《突然言われても出ないぞ》と思ったのですが、朝食後に飲んでいる利尿剤のおかげなのか 案外あっさりと。(お食事中の方失礼しました)
次に心電図やレントゲンなどの検査を終え、気づくと時間は11時半。
ワタシの前に並んでいた人たちの数を考えれば、一つ一つの待ち時間が長いのは仕方ないのですが、すべての検査を終えた後 診察までの待ち時間は2時間。さすがにつらい。
今後紹介状を持って大学病院に行かれる方は長い待ち時間を覚悟した方がいいかもしれないです。
その後、やっとワタシの順番に。
結論から言うと「今回倒れた原因は不明」とのこと。
そして何よりも心配していた難病〈心アミロイドーシス〉については「心不全、腎不全の原因はいろいろと考えられますが、可能性はある」ということで即検査入院をするよう宣告されました。
指定難病の可能性があるとはいえ、この時のワタシの心境は「へえ、そうなんだぁ」程度であったように記憶しています。
そう聞くと肝が据わっているように思われるかもしれませんが、実際には自分が指定難病かもしれないと言われてもピンとこないというのと、《まだ確定したわけではない》という希望的観測があっただけ。
本来ワタシは小心者なんです。
入院準備
大学病院で「即入院」と宣告されても、そのまま入院することはマレなのではないでしょうか。
一旦家に帰ってから入院当日までに色々と用意しなければなりません。
何が必要かは病院から指定があるのでそれを用意すればよいのですが、ワタシの入院した大学病院にはコンビニが入っており、足りないものはそこで購入することもできました。
そして忘れてはならないのが耳栓。耳栓、絶対!
耳栓だけでは不安な方は【イヤーマフ】というものもあります。
参考までに紹介すると、耳栓をした上に【イヤーマフ】をすれば更に音を遮断できるのです。
それらを装着してクロスワードをやっていると、良くも悪くも看護師さんや担当医の先生が来ても気づかない。
そんなモノがあると調べて準備してくれたのは妹でした。
ICUでの機械音にブチ切れたワタシを見かねて色々と探してくれたようです。ちなみに暇つぶしの『クロスワードパズル』も妹の調達。
気が利く身内がいるとありがたい。
検査入院までは何ともいえないフワフワした日常を送り、ついに入院当日。
相変わらず大学病院という巨大建造物には今日も圧倒的な“本日の予約数”が張り出してありました。
手続きを終えると部屋に案内されるのですが、部屋の都合がつかなかったため本来の循環器科病棟ではなく別の病棟へ。
病院とは思えない程、部屋はキレイでした。
(私の病院へのイメージが古いだけかも)
翌日には「循環器科の部屋が空いた」という知らせが届き、そちらへ移動。
驚くことに各階に自動販売機があり、そこにはジュースやお菓子、カップラーメンやアイスまで売ってあるのです。
食事制限があるワタシはジュースしか買えなかったけど(苦笑)
ここでもやはり待っていたのは朝6時起床後の採血や検温、体重測定、その後担当医の先生(まれにもっと偉そうな人)による回診、昼12時昼食、夕方6時夕食、夜9時消灯という規則正しい生活。
日によって時間は異なるのですが、各種検査があったり無かったり。
1週間程の入院生活を送り、検査の結果は幸運なことに「心アミロイドーシスの疑いは限りなく低い」と。
結局、先生の出した答えは「高血圧を原因とする心不全と腎不全ではないか」ということでした。
《ようやくこれで退院か》と思いきや、担当の先生から意外な一言。
「せっかく検査入院したので、他にもいろいろと詳しく調べてみませんか?」
この何気ない一言がまさかそこまで重要な言葉になるとはこの時は思いもしませんでした。
にしても「せっかく」って何よ!?(笑)
病院も色々
突然ですが、ここでザックリと病院の比較
最初に運び込まれた病院(A病院)
- 売店がある
- 理髪店がある
- テレビは地上波のみ映る
- 部屋は…まぁ…
- 食事のバリエーションが豊富でおいしい
- アットホームな(ゆるい)雰囲気
- 決まった時間にお茶を配給しに来る
紹介された大学病院(B病院)
- コンビニとカフェがある
- 理髪店がある
- テレビは地上波、BSともに映る
- 部屋がキレイ
- 食事のバリエーションがない…まさに病院食な感じ
- きっちりした(凛とした)雰囲気
- 自分でお茶をつぎに行かなければならない
A病院とB病院、皆さんならどちらの病院に入院したいでしょう?
というか・・・そもそも入院しない方がいいに決まっていますけどね。
緊急で運び込まれる病院は選べないことだってあるし、ひょっとしたら何らかの‟力”を持っていれば行きたい病院を確実に指定できるのかな?(笑)
一応、救急車に載せられたときに「希望する病院はありますか?」と聞いてくれるけど
こうだろうと勝手に理解する医学用語(個人の感想です)
・心不全
心臓の機能が低下、機能不全になった状態で「心不全」という病気ではないっぽい
・腎不全
腎臓の機能が低下、機能不全になった状態で「腎不全」という病気ではないっぽい
「今日の教訓」
・気が利く身内はありがたい
最後まで読んでいただき
ありがとうございました
次回「不幸中の幸い」