気温と血圧、お風呂と血圧について‟実験”してみたのですが、【お風呂に入ると血圧が上がるだけ】という予想とは違なる結果になってしまったので、少し条件を変えて再び‟実験”して比較することに。
「寒い脱衣場や温まっていない浴室に入ると血管が収縮して血圧が上がり、お湯につかると血管が拡張して血圧が下がる」
らしいのですが・・・。
たしかに、【寒いと血管が収縮して血圧が上がり、温かいと血管が拡張して血圧が下がる】というのはワタシも感覚的に理解できます。
そして、寒さで血管が収縮して血圧が上がったところで急に42℃を超えるような熱いお湯につかると更に血圧が上昇してしまい、やがて体が温まってきて血管が拡張すると血圧が下がるようです。
このような急激な血圧の上下動は脳や心臓に負担がかかってしまうという話。
いわゆる〈ヒートショック〉ですね。
お風呂と血圧
一般的に「血圧のためには半身浴がいい」とか「熱いお湯はダメ」などと言われています。
手首に巻くタイプの血圧計で実験
ご存じの方も多いでしょうが、手首で測る血圧は上腕で測る血圧よりも正確性に疑問が残るようです。
しかし、お風呂に入った状態で血圧を測るには上腕に巻くタイプの血圧計は適さないと思うのでご了承下さい。
手首に巻く血圧計の高さは心臓と同じ高さにするのが正しい測定方法
浴室に座って浴槽に腕を乗せると ほぼ心臓と同じ高さ
湯船につかって浴槽に腕を乗せるとほぼ心臓と同じ高さ
ということで、測定条件としては問題ないはず
21℃の室内にいるときの血圧
137/76
服を脱いで23℃くらいの浴室で測った血圧
147/75
40℃くらいの湯船につかった血圧
159/73(142/74)
浴室は室温より温かいものの、服を着ていない分 血圧が上がるのは当然でしょう。
問題は湯船につかって測った血圧。
「入浴すると血管が拡張して血圧は下がる」と聞いていたし、どのサイトを見ても多分そう書いてあります。
なのに、お風呂に入る前より20以上 上がっている。
【お風呂に入っても血圧は下がらない】という結果に。
・・・なぜ???
手首に巻くタイプだから
正確ではない可能性はあるかな
浴室に入って測定したあと すぐ湯船につかって2~3分後に測定したので、《まだ体が温まっていないのか?》と思い、頭や体を洗ってから再び湯船につかって2~3分後に測りなおしたのが( )内の数値。
浴室に入ったときより下がってはいるものの、お風呂に入る前よりは高い。
風呂上がりでパジャマに着替えてから測定した血圧は140/70。
どの場面でも2回づつ測っているのですが、結局 最高血圧の数値がお風呂に入る前よりも下がることはありませんでした。
立ち上がったり動いたせいで血圧が上がった可能性はあるし、たまたま今回はこういう結果になっただけかもしれませんが、測定方法に何か問題があったのか・・・。
湯船から手首を出しているので、肩までつかっていた訳ではありませんが、胸のあたりまで・・・つかっていたから?
心臓に水圧がかかっていたせいで血圧が下がらなかった、とか?
それとも もっと長時間湯船につかれば下がるのか?
でも、どちらかというと烏の行水を自称するようなワタシとしては長湯は厳しいかなぁ・・・。
今回のように血圧を測定する‟実験”をするのでもなければ、頭や体を洗ってからサッと湯船につかって上がります。
お風呂なんて5分で十分!
あれ???
お風呂に入っても血圧が激しく上下しないのであれば、ソレはソレで悪いことではないのかもしれない・・・。
気になったので実験
《湯船の高さが心臓よりも下だったらどう?》と思ったので、日を改めて試してみることに。
21℃くらいの室内で測った血圧
139/77
23℃くらいの浴室で測った血圧
147/68
38℃くらいの湯船につかったときの血圧
130/67(123/63)
ちょっとお湯の温度が低かったことは気になりますが、まぁ大勢に影響はないでしょう。多分。
湯船の高さが心臓より下の場合も、浴室で測ってから湯船につかり2~3分後に測ったので、条件としてはほぼ同じ。
でも、コチラはお風呂に入る前より血圧が下がっているようです。
頭や体を洗った後で再び湯船につかった( )内の数値は更に低い。
湯船の高さが心臓よりも下だと、浴室に入ったときよりも血圧が低くなるのかもしれませんね。
でも、急激に変化する訳ではなさそうですけど・・・。
あ。だから「半身浴がいい」ってことか(笑)
※本来であれば42℃以上の熱いお湯でも試すべきなのですが、ワタシがそんな熱いお湯に耐えられないので ご了承ください。
誠に勝手な個人の感想
胸の上あたりまでの湯舟
お風呂に入る前から出るまで 最大の血圧差は室内にいるときと湯船につかったときで、その差は
+22(137→147→159)
胸の下あたりまでの湯舟
お風呂に入る前から出るまで 最大の血圧差は浴室に入ったときと湯船につかったときで、その差は
-24(139→147→123)
あくまでも‟今回のワタシの場合は”という条件がつくものの、最大血圧差を見比べると、どちらも差は20ちょっと。
お風呂からあがって次第にお風呂に入る前の数値(130 後半)に戻っていくことを考えると、「半身浴がいい」というのは《いう程か?》と思わなくもありません(※ワタシ個人の感想です)
最高血圧に差があるといえばあるけど
だから(なのかどうかは分かりませんが)、大学病院で最初にワタシを担当した先生は半身浴をつよく薦めていなかったのかもしれません。
実際どういう根拠だったのか、今では聞きようがないのが残念。
熱いお湯につかることは禁止されなかったものの、熱いお湯に長時間 肩までつかることは禁止されていました。
でも、ワタシの場合は《そもそも熱いお湯にはつからないから関係ないな》と思ってボーっと聞きながしたからなぁ。
参考までに
おまけ1
ついでなので、更に別の日に胸下までの38℃くらいの湯舟につかって測定し、そのままお湯を足して胸上までの40℃くらいの湯舟につかって測定して比較。
室温21℃くらいで測った血圧
138/76
23℃くらいの浴室で測った血圧
144/68
湯船につかって測った血圧
38℃くらいで胸下まで 134/68
(お湯を足す↓)
40℃くらいで胸上まで 139/69
なぜ同じくらいの温度で湯船の高さだけを変えて比較しなかったのか・・・
温かくしたかったのかなぁ。
我ながら謎だ
少し熱めのお湯(41℃くらいまで)に肩までつかりたいのであれば、最初からドバっとつかるのではなく、最初は湯船の高さを胸の下あたりまでにしておいて体を慣らしてからお湯を足していけば、血圧の急激な上昇をちょっとは抑えられるのかもしれませんね。
(※あくまでも患者一個人の勝手な感想です)
おまけ2
《室内と浴室に入ったときの差を少なくしてみよう》ということで、お風呂に入る前にパンツ一丁姿でしばらく過ごして血圧を測ってみました。
我ながら《何やってんだ?》と思った(笑)
室温23℃くらい
148/76
24℃くらいの浴室
152/76
40℃くらいの湯舟(心臓より上)
148/75
室温21℃くらい
144/72
22 ℃くらいの浴室
155/71
40℃くらいの湯舟(心臓より下)
143/71
浴室の温度を上げるといっても、ワタシの場合は換気扇を切っておくぐらいですが。
結局 浴室に入ると血圧が上がるっぽいので、あまり意味はないのかもしれませんね(笑)
ご用心
急激な血圧の変化は〈ヒートショック〉の危険があるみたいなので、もっと気温が下がってくると、室温と室外との温度差やお風呂に入るときの血圧の変化が気になるところ。
寒いときにお風呂に入る場合
ワタシの‟実験”から推測すると、暖房器具等で室内を温めて室温と浴室の温度差を少なくし、心臓の下までの湯舟につかることで急激な血圧の変化は起こりにくいのかもしれません。
肩までつかりたい方は、まず心臓の下までの湯舟につかっておいて、その後お湯を足していくといいのかもしれませんねぇ。
ひょっとすると、お風呂に入る前にちょっとづつ服を脱いでいき、体を寒さに慣らしておくのも悪いことではないのかもしれませんよ?(笑)
などと、かも、鴨、カモ、かも言っておりますが、所詮は素人の‟実験”でしかありませんからねぇ(苦笑)
データも圧倒的に少ないし。
もちろん 気をつけることで損することはないでしょうから、お風呂に入る前と出た後での温暖差も気にした方がいいのでしょう。
とはいえ、〈高血圧〉で〈慢性腎臓病〉のワタシはそこまで気にしませんが。
気にしなさいよ!
気にしたところで
どうにかなるときはなるし、
気にしていなくても
ならない人はならないよ
そんなだから大動脈が裂けたんでしょ?
それはそう(苦笑) 否定できない
そこは「みなさんも気をつけましょう」
って言うところでしょ?
そんなこと言ったってd・・・(以下自粛)
で?
ワタシモキヲツケマスノデ
ミナサンモキヲツケマショウ
最後まで読んでいただき
ありがとうございました