心不全、腎不全、もろもろ不全

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人それぞれ

救急車で病院に運び込まれ、命の危機に面しながらも一命を取り留め、目覚めたワタシの目の前に母がいたのは妹が連絡したから なのですが・・・。

通常ならば、「母親?来るでしょ?」ってところですけど・・・。
まあそのあたりのことはひとまず置いといて。

当然妹は父にも“現在のワタシの状況”を知らせていました。
タイミングが悪いことに父が知らせを受けたのは毎日の習慣となっている寝酒を一杯飲んだ後だったらしく「犬をペットホテルに預けた後、明日向かうという返事だった」とか。

実家からワタシが運びこまれた病院までは車でおよそ2時間の距離。
飲酒運転をするわけにはいかないので、当然と言えば当然の返事ではあるのですが・・・。

後になってそれを聞いたワタシは、医師から「大変危険な状態で会わせたい人がいたら至急連絡をしてください」と告げられて連絡を受けた割には《何とも冷静な判断をするなぁ》と感心しました(笑)

皆さんがワタシの父の立場だった場合どうするのでしょうね。
やはりワタシの父同様、飲んだからには運転せず 酒が抜けるのを待って翌日に駆けつけるのか、それとも飲んだのは1杯だけだし何が何でも駆けつけるのか…。
ちなみにNAVITIMEによると、タクシーを走らせた場合33,400円かかるそうです。

あ・・・・・・・・。
父がいつの間にか酒を飲まなくなっていたけど、ひょっとして コノ時のことが原因なのか?

ICU生活

さて、どうにか命を取り留めたワタシは集中治療室(ICU)で治療をうけることになったのですが、ここで1つ、2つ程問題が。

1つ

ICUとはご存じの通り危険な状態にある患者さんたちが集められる場所。
意識のないかたが多く、あちらこちらでピピピピピと機械音が鳴り響いている部屋なのです。

意識もはっきりとしていたワタシには地獄のような場所。
一日中機械音がうるさくて眠れず、ストレスは最高潮。
簡単に我慢の限界がきたワタシは「うるさい!」とキレてしまいました。
幸運な事に(?)ICUにある個室が空いたので移してもらい、見かねた看護師さんが耳栓をもってきてくれました。
「ICUにいる人は普通 意識がありませんからねぇ」とおっしゃっていましたが、《耳栓があるならもっと早く欲しかった》というのが正直な感想です。
ICUで働く看護師さんたちには日常の音なのかもしれませんね(苦笑)

実際耳栓があるのとないのとでは雲泥の差です。
これから入院する予定がある方は耳栓が必須!
例えICUではなくても個室でない限り、必ず役に立つはずです。
相部屋の場合、いろいろな患者さんがいらっしゃるので・・・。
ちなみにキレたワタシのところには精神科の先生がやってきて、ニコニコしながら睡眠導入剤を置いて行ったのでおいしくいただきました。

2つ

喉が渇いてもなかなか水分をとらせてもらえない。
前日から入院して一切水分をとっていない患者にとってコレは辛いです。
何度も喉の渇きを訴えましたが、脱脂綿に水を含ませたもので口の中を潤してもらうのが関の山。
突然水分を摂らせると、容体が急変したりするらしいので仕方ないと言えば仕方ないのですが。

診断結果

何はともあれ検査の結果

  • 高血圧
  • 心不全
  • 腎不全

を患っていたようですが、命の代償と考えると安いもの。なのか?
ただ健康診断を受けていなかったせいで 一体いつから高血圧だったのか、心不全だったのか、腎不全だったのかは判断できないらしく、担当した先生には面倒な患者だったかもしれません。

まず【心臓カテーテル】と呼ばれる処置を受けました。
色々と指示されるので処置中は眠ることができません。
腕から血管内に管を差し込み、心臓がどれくらいの血液を全身に送っているのかを調べつつ、同時に首の血管からも管を入れて心臓まで突っ込んで細胞を切り取って調べます。
その処置の間、動いてはいけないので痒くなったら手をあげて痒いところをかいてもらいます。
処置の予定時間は40分でしたが、実際かかった時間は1時間半。
意外と痒くならなかったのは驚きでした。

ちなみに心臓を詳しく調べるには【造影剤】というものを使ってCTで画像を撮る必要があるらしいのですが、腎不全のワタシにとって「造影剤は腎臓への負担が大きく、使用する量を間違えると即座に一生人工透析というリスクがあり、量を少なくして調べることはできますが、少量の造影剤を使って調べるにしても、ウチよりもっと設備が整った病院で調べてもらった方が安心です」というのが担当医の先生のお言葉。

【心臓カテーテル】の結果を受けて「心臓は後回しでも大丈夫」という判断だったのかもしれませんが、のちに別の理由で心臓は後回しにしたことがわかります。
結論から言うと‟その判断”のおかげで今のワタシがあるのですが、それはまた別のお話。

透析治療

腎臓の治療といってもまずは弱った腎臓を補佐するため、太ももに管を通して透析をします。

【透析】と聞くと機械につながれて何時間も寝たままでやらなければならないアレをイメージしますが、ソレは【血液透析】というもので、ワタシがやったのは【腹膜透析】というもの。

ベッドの外に袋が下げられ、自分の意思とは無関係に勝手にその袋におしっこが出るという不思議な体験。
その後の血液検査の結果、腎不全のバロメーターとなる“クレアチニン値”の数値は3程度。

クレアチニンの正常値は0.61~1.04

「よくない状態ではあるものの、安定した」ということで【透析】は終了しますが、倒れて死にかけた原因が不明なため、検査はまだまだ続くのです…

勝手に解釈する、こうであろう医学用語
(個人の感想です)

造影剤

心臓をCT撮影する際に映りをよくするための液体。
なくても撮影はできるが映りがイマイチ。
人によっては拒絶反応がおきるようですが、その確率はかなり低いらしい。
造影剤注入後に全身が熱くなる感覚があるのですが、「普通の事なのでビックリしないように」という話でした。
ワタシの場合は注射した腕が熱くなり、すぐに全身が熱くなるのかと身構えるも、しばらく何事もなかったので油断していたところ、最後の最後に何故か股間だけが熱くなって終了。
熱くなる場所にも個人差がある模様

本日の教訓

入院するなら耳栓を

飲んだら乗るな

最後まで読んでいただき
ありがとうございました