なにか…違う? 怖くも不思議もない話

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今日はね、年に1度の大学病院へ定期健診に行った日のことでも書いてみようかと思いますよ。
(通算10度目となる記念通院?)

ワタシが手術をしたのは「新しい元号は何か!?」という話題でワイドショーが勝手な予想と賑わいを見せていた 平成という一つの時代が終わりを迎えつつある4月末日。
あれからおよそ5年が経ち、大学病院への通院も今では慣れた・・・つもり。


午前8時少し前に乗り継ぎなしで行けるバスに乗るが、春休みで学生の姿はなくとも 通勤時間帯では座ることは難しい。
退院当初はバスに乗って 立っているのが難しい状態だったので、お守り代わりの「杖ぇ~♪」を持っていたこともあったが、今ではどこからどう見ても平日にバスに乗ってどこかへお出かけする普通のオジサン。
停留所で人が降りて行き、必要そうな方が居ないのを確認しつつも急いで着席して大学病院へと向かう。


例年とは違い、今年は受付時間ギリギリだったので相変わらずの巨大建造物を見上げる余裕はなく急いで建物内へ。
大学病院の入り口には『今日の来院者数』が張り出してあり、横目で確認しながら手の消毒をするが、《なんか今年は1,000人くらい少なくない?》と思った。気のせいかな?

自動受付機に診察券を投入するが「エラー」の文字。
《ん?》と診察券を確認すると、普段行く病院の診察券。
《あらま》とニヤリとし、何事もなかったように大学病院の診察券を投入して受付けを済ませ、まずは指定されているCT検査へ。


行き慣れているはずのCT検査室。
《たしかコッチだったよなぁ》と記憶を頼りに進むが、《・・・?あれ?違った?》と思い直して一旦戻ってみる。

案内経路の矢印を頼りに進んでみると、今戻ってきた道をそのまま進んだ先にCT検査室はあった。
同じ道を行ったり来たり、何やってんだか。
今年は何かが違うような気がする・・・。


例年しばらく待たされていたような気がするが、今年はすぐに名前が呼ばれて検査室内へ。
技師の方がやってきて「金属を身に付けていませんか?」と確認し、仰向けに寝たまま機械の中へGO!
寝台がスライドしたときに《あれ?なんだこの数字?》と違和感を覚えた。

《こんな数字あった? 機械が新しくなった?》と考えていると、声が聞こえてきたので、指示に従って息を吸って止める。
寝台が元の位置に戻ったので《もう終わりか》と思ったが、「すいません。メガネが映ってしまったので、もう1回お願いします」と。
確かにCT検査ではメガネを外してたよなぁ。メガネをかけたままだったから息を止めておく時間のカウントダウンが見えたわけか。

技師も患者もメガネに気づかないとは・・・

メガネを外した2回目
カウントダウンは見えずに《あぁこんなんだったな》と納得して撮影は無事終了。
毎回《どれくらい息を止めればいいんだろう?》とは思っていたけど、ちゃんと時間が‟見える”のね(笑)
やっぱり今年は何か違うような気がする。

つづいてこちらも毎年行き慣れたはずの心エコー検査へと記憶を頼りに向かおうとするが、どこだったのかピンとこない。
自動受付で発行された印刷物を確認し、《あ~はいはい。3階ね》と思い出して移動すると、ソコは見覚えのある違う場所。
間違いに気づき、笑いそうになるのをこらえて何事もなかったようにエスカレーターを降りて行く。
やっぱり今年は何かが違うような気がする。

あてにならない記憶を諦め、経路案内の矢印通りに進むと《ああ、ここね。そうだ そうだ!》と思えるが、いざエレベーターで3階に降りると、《あってる?》と不安になる。
間違っていないはずだけど、あっているような気もしない。
ここにこの部屋があるんだからこのフロアのはずだけど・・・。
なんだかピンと来ない。

これって妖怪の仕業だよね?
探せば妖怪ピントコーンでもいそうだ

なんとなく進んでいると「心エコー」の文字が目に入る。
ここは例年通りに待ち時間が長くて‟ある意味”安心した。
室内のテレビから流れてくる国会中継を30分以上右から左へと華麗に聞き流しながら待っていると番号が呼ばれ、寝台で横になりシャツをめくりあげると、胸にペタペタと何かが張られる。

去年までは手首と足首にも洗濯ばさみのようなものを噛ませていたはずだが、今年はソレがない。
しかしコレは「機械が変わっただけです」とのこと。
そして検査技師の方が「去年は〇〇キロと記録にありますが・・・」といぶかしそうに尋ねた(ような気がした)。
《なんで突然? そんなの初めて聞かれたぞ》と思いつつ、「あ。5キロ太りました」と答えたが、 仮に去年と同じ人だったとしても見ただけで太ったのがわかるのかな?
それともよっぽど太って見えたのか。
う~ん、分からんが今年は今までとは何かが違うような気がする。


そして最後は先生との面談を残すのみ。
心エコー検査のときに間違って到着したフロアに舞い戻り、受付に伝票的なモノを渡して自分の順番を待つ。

主治医の先生に開口一番「少し・・・フックラされました?」と聞かれ、《やっぱり太って見えるんだ!》と驚きつつも、何事もなかったように「ええ。退院してからは10キロ以上 太りましたからねぇ」と笑顔で答えておいた。
CTと心エコー検査の結果、「今すぐ どうこうという話ではありませんが、そのうち最低でも1回は手術が必要だと思われます」と軽く‟脅され”、今後も経過観察をしていくということでまた来年。

自動精算機で料金を支払うために必要な伝票を受付の方に返して貰ったが、まだ今回の来院で一度も保険証を提示していない。
《え?終わり?このまま帰っていいの?》と不安を抱えつつ 自動精算機のある1階に戻り、電光掲示板に自分の番号が表示されたので自動精算機へ向かう。
表示された金額を支払うと領収書が出てきた。
そこにはちゃんと保険が適用されている形跡はある。
《え?なんで?保険証って1年以内ならに提示しなくていいんだっけ?》と考えながらも次の‟お客さんたち”が待っているので急いで自動精算機を後にした。
マイナンバーカード制度の適用で仕組みが変わった??

こうして終始なにか納得がいかないまま、今回の大学病院での定期健診は終わったのでした。
今回ずっと感じていた違和感は一体なんだったのか。

探せば妖怪がいたのか?(笑)

去年との違いといえば、去年は改装中だった大学病院1階に入っている店舗と施設の配置が変わっていたこと。
そして自分では普通のオジサンだと思っていたのに小太りのオジサンまたは太ったオジサンになっていたこと。
先生にも「腎臓のためにはあまり体重が増えない方がいいです」と言われたし、少しは運動しないといけないなぁ。

先生たちって患者に「太った」とは言わないように指導されてるのかな?
(※病院によるかも)

 

来たのと同じ路線で帰るためにスマホでバスの時刻を検索すると「該当する路線はありません」と表示される。
乗り換えればバスはあるが、乗り換えなしでは帰れないらしい。
《そんなバカな!来れたんだから帰れるだろ》と思い、バス停まで行って確認すると、朝7時と8時台に1本づつあるのみ。
「あらま」と思わず声が出てしまい、乗り換えありのバスで帰宅。

そういえば去年までは昼飯食べるついでに、違う経路のバス停までわざわざ歩いていたんだよなぁ。
《やっぱり なんか今年は違ったなぁ。ナニがドウ違ったのかは分からないけど 、キツネにでも化かされてるんじゃないかなぁ笑》と思いながら帰宅。
当然ながら、自動精算機から出て来たお釣りが葉っぱだった なんてこともなかった。

保険証を提示しなくても適用されていたのは謎でしたが、違和感の正体は〘記憶力が低下しているから病院内で道を間違った〙とかそういうことかなぁ・・・。
でも絶対に保険証を提示した覚えはない。
でも、この記憶が違っていたとしたら・・・怖いな。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

過去の大学病院への通院記録集

初   回 紹介状を持って初診

2 回目 退院後初通院

3 回目 かさぶた通院 その1

4 回目 かさぶた通院 その2

5 回目 歯石通院

6 回目 虫歯通院

7 回目 かさぶた通院 その3

8 回目 抜歯通院

9  回目 しれっと通院